新卒入社で6年間勤務したパッケージソフトメーカーを退職します!!

こんにちは、P.G.CITYです。

私、この度転職することにいたしまして、ただいま人生の夏休み中でございます。

 

とあるパッケージソフトウェアを作っているメーカーで勤務していまして、2012年に新卒入社し、6年ちょっとが経過しました。

企業文化に微妙な面はありながらも、心優しいメンバーとともに業務やイベントに取り組めたこと、特にほぼ新卒採用の企業であり、多くの同期に恵まれたことが、私の人生にとってかけがえのない財産となりました。

なかなか人となじめない、引っ込み思案の私でしたが、その中でも夢中になって取り組むことができ、成長できたのは、多くの優しい同僚のおかげでした。なかなかうまくコミュニケーションが取れず迷惑をかけることもありましたが、その度にフォローしてもらったことに本当に感謝しています。

今まで働いていた会社では、技術職としてミッションをこなしてきました。保守的な組織の中でも先進的な業務に携わらせていただき、失敗を恐れずにチャレンジできる素晴らしい環境でした。

ですが、今の環境よりも新しい環境に移ってみたくなってしまいました。理由は非常に多岐にわたります。2年ほど前から少しずつ理由となる物事が重なっていき、今年の6月、大きな決断をしました。

1つ目は、開発に全く関係ない、事業とも関係ない雑多な業務でした。私はソフトウェアエンジニアですので、ソフトウェアの開発を行うことが主要な業務です。しかし、それ以外のイベントに関連する業務の比重が多く、多くの人が技術を伸ばしにくい環境になっていました。自分の部署こそある程度上司が止めていてくれていたものの、自分が指導している新人がそのような技術と関係ない業務をさせられて、技術を伸ばす時間を削られているのを見て、この企業の将来性は大丈夫なのかと、疑問を感じました。

2つ目は、事業の運営姿勢でした。様々な技術を使い、お客様に最適な解決策となるパッケージを提供する。それがお客様のビジネスに利益をもたらすという、自然な流れを実現したかったのですが、なかなか結び付かないことに悩みを抱えていました。また、企業のビジョンが経営側から見えにくく、業務拡大も目指さず、実際利益も上がりにくい状況でした。一部の部署では人材の流出が始まっており、自分たちの部署にも、どことない危機感が漂っていました。

3つ目は、給料と評価の不公平感でした。保守的な中でも先進的なことをさせていただいていましたが、給与体系は年功序列であり、何をしても年齢に応じた給料しかもらえませんでした。また、様々なところの評価で、業務の成果以外の帰属意識が重要視され、そもそも技術的に頑張っても会社自体に気に入られた人ばかりが昇進する状況で、不公平感を感じていました。

4つ目は、技術的に孤独な環境でした。近年でこそ新しい技術を取り入れるべく取り組んでいましたが、全社的に技術レベルが低く、新しいことを一生懸命に調べて取り入れようとしても、周囲の理解度が低いために、非常に孤独な闘いとなっていました。自分にとって到底届かないほどの高いレベルの人たちに、必死に食らいついていくような体験をしたかったのですが、なかなか目指せる人もいなく、何をしても手ごたえがありませんでした。

そんな感じで、転職を決意したのですが、今の仕事にも良かったことは多いです。

残業はほとんどなく、休みはしっかりとれました。しっかりとした研修、プロジェクトマネジメント体制、開発環境の構築、様々な業務のドキュメント化が行われていました。

古くからある企業ですので、基盤はしっかりしていたのです。それがかえって、ぬるま湯のような環境を作り出してしまっていたわけで、転職につながったのだと思います。

言ってみれば「卒業」です。

こんな心境です↓

でもね、会えたよ!
すてきな天使に

卒業は終わりじゃない
これからも仲間だから

放課後ティータイム 「天使にふれたよ!」 より)

ここでいう「天使」というのが、素晴らしい同期です。実は部署が違う同期も結構辞めていて、たまにある同期会が誰かの送別会になっていたりします。それでもそれぞれの場所からみんな集まってきてくれて、自分の送別会も開いてくれました。

どんなに素晴らしい転職者を集める企業でも、これほどの同期関係を築けるところは無いと思います。コミュ障の私で大して深い話もできない私でも、ここに集まれることが本当にいつもうれしいのです。これは、いつまでも大事にしたいことです。

 

次の転職先も似たような会社なのですが、すごく素敵なところです。正式にジョインするまでの間は人生の夏休みと捉えて、働きながらではなかなか時間が作れずにできなかったことを行うつもりです。クリエイティブなアイディアを出せるようにするために、色々な作品やコンテンツに触れインプットすることで、自分の中の引き出しを増やしたいとも考えています。

転職先の会社では、新しい仲間たちとともにアサインされたミッションに、できるだけ早くコミットして貢献できるよう頑張っていきたいと思います。

 

今の会社に残る同僚、上司、後輩に気がかりなことはあります。今はひとまず大丈夫でも、個人の将来、組織の将来、深く考えると心配になります。私は転職という道を選んだのですが、何か抜本的な改革が行われ、また会社が元気になってくれれば、私もうれしいです。今の会社に関わる人、辞めていった人、それぞれの幸せを切に願っています。

 

あと、新卒で入る会社は、文化や、技術的な刺激の有無をしっかり判断したほうが良かったと反省しました。2012年ごろまではそんな風潮もあったけれど、不景気でも絶対つぶれない企業なんてものはなく、どこにいたって何があるかわからない世の中ですので、少しぐらいは挑戦できるところにいたほうがいいでしょう。

当たり前のことばかりかもしれませんが、参考になれば幸いです。

 

  • このテンプレをベースに編集しました。
    http://仕事.やめよう.みんな/
  • 本エントリで出てくる「雑務」というのは本当にめちゃくちゃな、業務としての「文化活動」みたいなものです。誰の利益にもならないです。