勉強会を企画してみたら壁が厚かった(1)

4月から、勉強会を企画していた。

3月頃からconnpassに登録し、社外勉強会に参加し始め、「LT大会程度なら社内でできそうだ」と思いつき、動き始めた。

まずは、近隣の席の数人に「勉強会やりたいです」と言った。言ったことで、意思が明確になった。

場所は社内のスペースを借りることができた。これは楽だった。

勉強会の内容はLT大会にして、テーマは自由、時間も自由にした。勉強会など1度も開かれたことがない状況なので、とにかく敷居を低くしようと考えた。

そして、片っ端から「勉強会やります。発表してくれませんか?」と聞いて回った。

発表してくれる人は集まったが、多くの人は、

「聞くだけならいいけど、発表はちょっと・・・」
「間違ったこと言ったら恥ずかしい」
「まずは(私)君が先生になって講義をしたらいいんじゃないかな」

などの返答だった。

やりたかったことは、
エンジニア一人一人が持っている知見を発信し、共有することであり、一人が発表すればよいものではない。全体的に、自分からのアウトプットには抵抗があるようだった。今後の課題である。

結局、集まったのは技術力がある人たちで、LT大会のはずが、みんな、20分くらいの発表を希望した。とりあえず、その人たちで第一回を開催することになった。

第一回は成功した。集まったのは12人だった。
興味がある人たちで集まったのでかなり盛り上がった。発表内容はどれも面白かった。(DBとかツールとかプログラムの話題。)

しかし、技術レベルを問わず、多くの人に集まってもらうという面では課題が残った。


そして、第2回も開催することにした。
ここで、規模の拡大を図ることにした。
これは意図的な判断である。

最初は一人一人声をかけていたが、今回は、部署全体に告知するようにした。結果、上から下まで全員に伝わることになった。

その反響を直接多くは聞いていない。でも、ポジティブなものからネガティブなものまで色々な意見があった。
例えば、「急がずクチコミでゆっくり広げたら」と言われた。

突発的な企画に、否定的な意見もあった。でも、やり方がそんなに悪かったとは思っていない。革新的な行動をとるときに遠慮は要らない。ただ、そう捉えられ(警戒され)ないための工夫はあってよかったのかも知れない。思いは革新することだったけれど、この告知は雑な面もあったかもしれない。

とはいえ、今回大事にしたかったことは、スピード感、インパクトである。
根回ししておくことは重要かもしれないけれど、それとは異なる価値観も示したかった。

やはり、気軽に勉強会が開けるような状況がいい。自由な環境と、エンジニア自身の解放が必要である。

いつまでも日本的組織のままではいられない。これからも、エンジニアの自由について考えていく。


日本企業の社員は、なぜこんなにもモチベーションが低いのか?

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